
- 1988年4月
- 亀田看護専門学校入学
- 1991年3月
- 亀田看護専門学校卒業
- 1991年4月
- 亀田総合病院入職
- 2008年6月
- 聖路加看護大学看護実践開発研究センター
認定看護師教育課程 入学 - 2009年2月
- 聖路加看護大学看護実践開発研究センター
認定看護師教育課程 卒業 - 2009年5月
- 訪問看護認定看護師資格受験
- 2009年6月
- 資格取得
相手の思いに寄りそう訪問看護
訪問看護の実践の場はそれまで患者さまが暮らしてきた場所です。そこに一歩お邪魔すると、雰囲気や空気感、飾ってあるものなどが目に入ってくるので、患者さまや家族の背景をさらに把握することができます。訪問看護ではその人らしく安心した暮らしができるようにその時々で相手の思いを引き出し、価値観や目標を共有し寄り添ってともに考えていくことが大切です。そのためには、相手の思いを聴きだすことと、こちらの考えを相手に合わせて伝える工夫ができるというコミュニケーション能力が求められます。そのようにしながら、ケアを通して患者さま他家族が退院直後の不安でいっぱいだった表情がだんだん笑顔に変わっていく過程をそばで見ていられるのは、訪問看護の素晴らしさだなと実感しています。
本当の問題が何かを把握する
資格を取得したことで、今までの看護実践の思考過程の足りない部分を改めて認識する機会となりました。訪問看護では、患者さまの身体的な状態に加え、価値観や環境や家族との関係等様々な事柄が複雑に絡み合う状況の中で的確にアセスメントしなければいけません。物事の側面や一つのことにとらわれることがないように系統的に観察し、患者さまが抱えている本当の問題はなんなのかをとことんつきつめて問題を導くということが出来るようになりました。こちらが問題と思っていることが、実は患者さんや家族にとっては何の問題とも感じていない、ということもあるのです。
訪問看護の実践を伝える
認定看護師になってからは、訪問看護の実践内容とその効果についてプレゼンテーションする機会が増えました。院内では研修医の先生方や緩和ケア応用コースに参加するナースを対象に、訪問看護サービスの理解や退院調整の実際、訪問看護が利用者に及ぼす具体的効果について行っています。プレゼン後は「退院調整の流れが理解できた」「重症者以外の訪問看護の利用者について知った」「在宅での看取りの実際がわかった」等の反応がありました。と同時に、まだまだ実態が知られていない現実も痛感します。病院を退院していく患者さまの生活の質の向上のためにも、まずは院内のスタッフにもっと訪問看護を理解してもらうことが私の重要な役割だと考えています。退院する患者さまや地域の患者さまに対して具体的にどのようにかかわっているのか、退院後の患者さまが訪問看護を受けながら、どのように暮らし、どのように変化して笑顔で生活できるようになったかという実践を伝え続けたいと思います。
その人が望む場所でその人らしく生きていく
地域に住んでいる方々には、健康に問題があることで起きてくる「変化」にとまどいながら暮らしている方が、まだまだ沢山いらっしゃると思います。そのような方達が「過ごしたい場所で、好きな物に囲まれて、やりたいことをやりながら生活ができる」それを実現するためのお手伝いをできるのが訪問看護だということを、もっと発信していきたいです。さらに、病気にならないような生き方、病気になってもうまくつきあいながら変わらない暮らしが出来るよう、予防やセルフケアの段階で何らかの関わりが出来れば、もっと理想的だなとも考えています。訪問看護師の実践の可能性は無限大です。


































