第1回 中央手術室

Kタワー2階に7室、B棟に10室の手術室があり、全17室を中央手術室と呼んでいます。そのうち1室には砕石装置専用の手術台が入っており、腎結石や尿管結石の手術専用で、その他16室をまんべんなく使って年間約5400例もの手術が行われています。眼科を除くほぼすべての診療科の手術がここで行われます。
ここで働く看護師たちは、幅広い知識とコミュニケーション能力を要し、手術が安全に行われる様に日々一丸となって患者さまのケア、そして手術介助等に取り組んでいます。
瞬発力、観察力、コミュニケーション力
手術室の看護は、術中だけにとどまりません。手術がスムーズに進むよう、事前に患者さまの情報収集をし、行われる手術の術式、目的、内容を共有した上で、看護を行っています。
術中、手術室の看護師には主に2つの役割があります。一つ目は、器械出し。術中に執刀医が必要とする器械を手渡して行く役目です。手術内容を把握し、術野から目を離さず、執刀医の動きに注意しながら適切な器械をタイミング良く出して行く技術を求められます。
もう一つが外回りです。執刀医、麻酔科医、ME、器械出し看護師も含め、チーム全体がうまく動いているかを把握し、情報共有をし、要望があればすぐに対応します。
また、手術の前日、病棟の患者さまにご挨拶に伺い、状態や不安などをヒアリングするのも看護師の役目です。事前に伺うことで患者さまに安心していただくという目的もあります。
手術室の看護師には、瞬発力はもちろん、患者さまの状態やスタッフ全員の動きを見る観察力、そしてコミュニケーション能力が大切です。
手術に集中しやすい環境
また、中央滅菌室が独立しており、器械の洗浄やセットは専用のスタッフが行うため、看護師は患者さまと手術のことに集中できる環境が整っています。
また、中央滅菌室が独立しており、器械の洗浄やセットは専用のスタッフが行うため、看護師は患者さまと手術のことに集中できる環境が整っています。
中央手術室のスタッフのこんなところがいいところ(スタッフ自慢)
中央手術室には、5年目〜6年目の中堅スタッフが比較的多く、忙しい時ほど協力できる体制ができあがっています。たとえば緊急手術が入って来ると「私がやります」といって席を立ち、引き受けてくれます。
そして、後輩指導にもとても熱心に取り組んでいるところも自慢です。手術室に配属されるスタッフは、覚えることも多く、器械の種類だけでも数万点もありますが、とても丁寧に指導しています。
中央手術室独自の勉強会がありましたら、内容を教えてください。
各診療科の医師から最新の手術方法を聞く勉強会があります。当院は内視鏡下の手術も多く行っていますが、年々術式が進歩しており、新しい機器や術式が出てくるとその都度勉強会を開いています。これは月に1回程度です。
また、臨床工学技士から、手術に使われる医療機器の安全な使用方法についての講義を受けることも多くなっています。平均すると1ヵ月〜2ヵ月に1回開催されています。
今後中央手術室をどのようにしていきたいか・・・今後の展望などをお聞かせ下さい。
とにかく患者さまの安全を守ることが私たちの任務です。外科医、麻酔科医、臨床工学技士すべてをあわせた手術チームの人たちとのコミュニケーションを高め、よりよい医療が展開できるようにしていきたいと思っています。
当院では、病院全体でteam STEPPSを展開しています。手術室はモデル病棟として期待されています。関わる職種が多い分、チームとしての力を発揮できる部署だとも思っています。手術前の打ち合わせ、終わった後の反省会を積み重ねて安全を徹底していきたいと思います。
※team STEPPS
team STEPPSを直訳すると「チームとしてのよりよい実践と患者安全を高めるためのツール戦略」という意味です。米国で開発され25年以上にわたるエビデンスに基づくチームの能力開発に最適な手法と言われています。
近年、医療の現場でも医療安全の向上のために用いられるようになり、team STEPPSの手法を取り入れることで、情報、人、資源を最大限活用する事が可能になり、コミュニケーション能力の高いチームを作り出しヒューマンエラーを減少させます。





































